9月22日は、「国際ビーチクリーンアップデー」★
アメリカの慈善団体オーシャン・コンサーバンシー主催で始まった「ゴミ拾い活動キャンペーン」。
サンフランシスコに本部をもつ海洋自然保護センターが引き継ぎ記念日として制定しています。
9月22日に近い週末に、世界を繋いでいる海のゴミ問題を解決するための始めの一歩として、海や海岸のゴミ拾い活動に取り組んでいくことを提唱しています。
世界各地で一斉に海岸のゴミ拾いを行い、数量や種類、発生先などを調べ地球環境への影響を調査。
毎年、世界100国前後の国と地域がキャンペーンに参加しているのだとかー。
最近では、プラスチックストローを鼻に詰まらせたウミガメの映像が問題となり海のゴミ問題を改めて考えさせられましたよね。
スーパーのレジ袋が有料化になり、エコバッグ時代になりましたが、まだまだECOな時代はこれからのようです。
今回は、世界のゴミ問題を改めて考える日として、ちょっとゴミに関する雑学をご紹介★
日本は1人あたり1日1kg弱のゴミを出している
経済協力開発機構(OECD)による都市廃棄物(自治体で回収される家庭ゴミ&粗大ゴミ)の1人あたりの排出量。参加している36カ国のうち、日本は33位338kg/年(2019年最新)でした。
これは、1日当たりに換算すると926gのゴミを1人あたりが出している計算になります。
ちなみに3位はアメリカ(744kg/年)、2位はノルウェー(744kg/年)、1位はデンマーク(785kg/年)でした。
反面、アメリカのリサイクル率は25.8%と比較的高く、ノルウェーはリサイクル率28.8%に加え、ゴミを燃やすことで発電の50%を賄っています。
国によって、処理の方法やリサイクル率など様々な関連し、一律でどうとは言えないところですね。
日本のリサイクル問題
日本は他の国に比べて土地面積が狭いですよね。
そのため、燃えカスやクズを有価物として輸出、もしくは燃やして容量を少なくして埋め立てるという形でゴミを処理しています。
そのため、世界中の焼却炉の8割を日本が所有しているのだとかー。
ゴミ焼却量はヨーロッパ環境先進国の10倍なんだそうです。
多いですよねー。
しかし、このままでは20年後にはゴミを捨てる場所がなくなるという問題が既に出ているのはご存知ですか?
というわけで、リサイクルをもっとしていくしかゴミを減らす方法はないわけなのですが…。
日本のプラスチックリサイクル率は約23%と言われています。
日本のプラスチックなどの分別回収は、世界でもトップクラス。しかし、その7割以上が熱エネルギーとして再利用しているという名のただ燃やされているだけ。
なぜだー。集めてるのに、なぜだー。
その理由には、汚れているから、コストが高いから、回収システム自体が無くなってきてるからなどなど…。
燃やす国からリサイクルの国へ…。そして、ゴミを出さない国へ…。
なかなか難しい問題ですね。
各国においてのゴミ処理事情
日本では、なかなかリサイクルも進まず手こずるゴミ問題ですが、他の国はどのような工夫がされているのでしょうかねー。
アメリカでは合理的にディスポーザーで生ゴミは破砕。水と一緒に流すのだそうです。バイオスーパークリーンといって固形物だけを分解消滅させる方法をとったりしています。
ドイツでは用途別に色分けされた5種類のゴミ箱に直接投入し分別処理の徹底を行っているのだとか。
スイスでは、コンポストを取り入れ畑など収集所へ一般ゴミとして出しています。
スウェーデンではゴミを発電力として使用。全体の半分がゴミ焼却により発電された電気なんだそうですよー。効率的に焼却しているため、むしろゴミ不足が生じているとか。
それぞれ、環境問題を意識した取り組みがされているんですね。
自分たちが出来ることを★(イラスト)
世界では1年間に800万トンものプラスチックがゴミとして海に流れ込んでいると言われています。
これは、スカイツリーにすると22基分に相当ー。
2050年の海は、魚よりもゴミの方が多くなるかもーなんて言われていますよ。
今、自分たちにできること。
ペットボトル・ビンや缶は洗ってからリサイクルに出すこと。
生ゴミが出ないように、食べきること。食べられるところは全部食べること。
必要なものだけを買うこと。
リサイクルできるものはリサイクル。
などなど…。
身近なことから1つずつ、できることから少しずつ。
ですかねー。
環境のことを考え、ゴミについて考えること。これも第一歩ですよね。
国際ビーチクリーンアップデー★
ぜひ、その一歩を★