最近、朝晩はめっきり涼しくなり秋を感じる今日この頃★
秋と言えば、「芸術の秋」ですねー。
過ごしやすい秋は、環境からのストレスが少なくなることで、心への負担が少なくなり心に芸術を楽しむゆとりができると言われています。
1918年に発行された「新潮」雑誌の中にあった「美術の秋」という言葉から「芸術の秋」と言われるようになったんだそうですよー。
今回は、あの有名な芸術作品たちの知られざる秘密をご紹介★
知ってるともっともっと作品が豊かなものと感じるようになる★
まさに芸術のを楽しめるようになりますよー。
ダビデ像の秘密
イタリア盛期、ルネサンス期の彫刻家・画家・建築家・詩人でもあるミケランジェロ・ブオナローティ★
彼の代表的な作品と言えばダビデ像★
ダビデ像の秘密ご存知ですか?
ダビデ像のダビデって誰?
像の名前となっている「ダビデ」とは、古代イスラエルの王。ペテシティを撃破し、要塞やエルサレムに都をおいて全イスラエルの王として40年間もの間君臨していた人物。
実は偉い人だったんですねー。
ダビデ像のポーズは何?
それにしてもあのポーズは何?
立ったまま左を見て、何か左手に持ってる★
ダビデ像のあのポーズは、左手に石、右手に投石器の先端を持ち、左側前方にいるゴリアテ(旧約聖書の「サムエル記」に登場するペリシテ人の巨人兵士)を倒そうとしている姿を表しているのだそうです。
投石器とは、紐のように細い布の先端に石を包み、勢いをつけて石を投げ攻撃する飛び道具なんですって。
何を持ってるのだろうーと、ずっと気になってましたwww
なぜ裸?
とはいえ、裸でゴリアテと戦ったのかって話ですよねー。
そんな訳はないですwww
これにはミケランジェロの思いが★
古代ギリシャ彫刻では、完璧な美しさを裸体の表現を通して現前させようとして、多くの裸体の彫刻が作られました。
ミケランジェロのルネサンス時代は、古代ギリシャ・古代ローマの文化を復興させようとしていた時代でもあります。
よって、ミケランジェロは裸体にすることで完璧な美を表現したかったということができます。
また彼は、人体の解剖を通して、人間の解剖学的な構造を学んでいるため、彫刻に反映させたいという気持ちが強かったのだと言えます。
芸術って深いんだなー。
ダビデ像のアソコは小さい?しかも包茎?
裸体で突っ立ってるわけですから、どうしても目がいつてしまうのが、ダビデ像の股間★
体の割に小さいーなんて思った人多くありませんか?w
しかも包茎www
実は小さいのにはワケがあったんです。
古代ギリシャではものが小さい方が良いとされていたんだすってー。
あれが小さいと、理性的・論理的・知的だと言われ、大きいと動物的・愚か・色欲を表すと言われていたのだそう。
なるほどー。
包茎である意味もまた理由が様々な説が推測されています。
古代イスラエルの王ともなればユダヤ人であったはず。ユダヤ人は、「割札」と呼ばれる包皮の切除を行っていて、包茎であるはずがないんです。
しかしなぜダビデ像は包茎なのか。
それは、以下のようなことが言われています。
・ユダヤ人ではなかった。(聖書のダビデではなく一般人がモデルでその人が包茎だった。)
・古代ギリシャの美意識
・ルネサンス時代のヨーロッパは包茎が普通
・ミケランジェロの趣味
もはや、古い時代過ぎて、誰もわからないんだそうですwww
個人的には、これも古代ギリシャの美意識と言われた方が嬉しいwww
ダビデ像の目
ダビデ像の瞳は、ハートになっていることご存知ですか?
しかもその瞳は、右目が正面、左目が外側を向いていて斜視の状態。
違和感でしかないのですが、これが芸術と言われてしまえばそれまで。
しかし、ちゃんと意味がありました。
ハートの目は黒目の上側から光が反射しているように見せるための、光が差し込んでいる描写★
彼の闘志燃える心情を表しているとも言われています。
また、左右の向きが違う瞳についても、右目が「静」左目が「動」を表しているのだと考察する専門家もいるそうです。
芸術ってすごいー。
数百年間知られていなかった新事実
ダビデ像には、一つだけ欠けてるものがあります。
実は通常なら筋肉で膨らんでいるはずの肩甲骨と背骨の間が凹んでいるのです。
これは1992年「デジタル・ミケランジェロ・プロジェクト」という企画で3Dスキャンで分かった事実。
脊柱起立筋と僧帽筋が欠けているのです。
これでは背骨や肩甲骨の安定に欠かすことができず、真っ直ぐ立つことすらままならない。
しかし、人間の解剖学を学んできたミケランジェロがこんな失敗をするはずはない。
実は、筋肉分を補うだけの大理石が用意できなかったということが、本人の手紙からわかったそうですよ。
芸術を愛する人たちの探究心てすごいなー。
そして、やっぱりミケランジェロもすごいなー。
いかがですか?
ダビデ像だけでもこんなに深いお話がいっぱい★
ちなみにフィレンツェでは、至る所でダビデ像に遭遇することができるのだとか。
それくらいダビデはすごい人だったんですー。
考える人は考える人ではなかった
19世紀フランスの芸術家ロダンの作品「考える人」★
「考える人」は実は考えてるわけではないって知ってましたか?
あれは実は地獄の門の上から見下ろしている人物なんですって。
一度通ると二度と戻ることができない恐ろしい門。1889年に門から切り離して拡大。独立した作品として発表されたものがこの像でした。
そう思って、もう一度よーく「考える人」を見てみてください。
きっとそこから感じとる物は、「考える人」からは得ることができない異なる感情が湧いてくるはず★
これぞ芸術★
モナ・リザにはまつ毛と眉毛がない?!
レオナルド・ダ・ヴィンチの作品として「モナ・リザ」★
綺麗な女性が微笑んでいますが、何とも奇妙な絵ですよねー。
肖像画の人物は誰だかわからないのだそうです。
「モナ・リザ」においては専門家が色々研究していて、また深い作品なわけですが、一つだけ★
のぺーっとしたお顔に見えるんですよねー。
よーく見ると、綺麗な人なのに眉毛もまつ毛もないじゃないですかー。
これがちょっと怖く見える理由★
美意識のために脱毛しているとも言われていましたが、実は描いた痕跡があったそうです。
年月を経て劣化してしまった絵画の修復作業を行う際、度重なる洗浄によってもともと描かれていた眉毛とまつ毛が消えてしまったのでは?と言われています。
作品を残すというのも難しいんですねー。
まとめ(イラスト)
いかがでしたか?
芸術の秋。少しは感じることができたのでは?
作品の背景や作者の思いを読み取りながら、作品を眺めるのが芸術を楽しむことに欠かせないこととよく言われます。
なかなか、そこまでして本当に芸術に興味がない人には難しいことですが、ちょっと知ってると見てみたくなりませんか?www
有名な作品のことだけでも知っておくと面白いかもしれませんねー。
まだまだ秋はこれからです★
過ごしやすい秋を楽しんでくださいね。